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【-第9回-馬場の鯔背なお客様】

チャパリータっす(´・ω・`)



年の瀬ですね…。本当に時が過ぎるのは早いものです。
こうして、知らぬ間に始まった人生が知らぬ間に終わっていくのでしょう…



さてさて、今回は馬場にいらっしゃった粋なお客様のお話。

日ごろから馬場店をよく利用してくれている常連のTさんが、その日はご友人を連れてご来店いただきました。とてもありがたい事です…(´;ω;`)



そしてその方がまた何とも雰囲気の良い、柔らかい印象をまとったご年配のお客様でして…
なんでも、今使っているラケットが重いので、ラバーを貼り換えるついでにラケットも新しくしたいとの事。




ラケットを見せていただくと、20年物とおもわれる非常に年季の入った発売当初のゲルゲリーが出てきました。
ブレードには随所に無数の傷跡が刻まれ、長い時間握っていた事で元の形が想像できないほどに変形したグリップは、汗と手の摩擦に磨かれ“飴色”の光沢を放っていました。




“あぁ…、長い期間ずっとこの1本で卓球をしてきたんだな…”




そうおもうと同時に私はシミジミとこんな言葉を口にしていました。








「惚れ惚れするくらいに綺麗な良いラケットですね…」







新調するラケットはお客様が予め持参してきた、程度の良いイシュリオンでした。
過去、やはりゲルゲリーの重さに悩まされ購入したものの、どうしても馴染めずに一度断念した経緯があったそうで。


元々貼ってあったラバーの傾向と、何より軽量に仕上げる事を念頭にラバーを選定。
フォアにプラクソンの400、バックに350をセレクトし、その結果マイナス10gの軽量化に成功。


軽量化を目的にゲルゲリーからイシュリオンってのが抑々絶妙なのと、そんなイシュリオンとプラクソンの組み合わせもまた良し。軽量化にも成功し、売り手としても満足が行く出来栄えに。

お客様も大変満足してくれていそうな雰囲気で…



「うーん。いいねぇ。いよいよ持ち替える時がきたなこりゃ。」



そんでもって、馬場店で使用している業務用の大きなゴミ箱を指差し…

「これゴミ箱?ゴミ捨てて良い?」



私は「はい。どうぞ。」と答えると、次の瞬間…








『ボトンッ!!(ゲルゲリーを捨てる音)』













エェ━━━━━(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)━━━━━!!?





その場に居た一同(私、Tさん、たまたま店に居たお客さん)がおもわず同時に叫んだ!!


当の本人は「え!?何!?どうしたの???あ、コレ燃えない!???」といった反応!!


その後は皆で「ずっと使ってきたんだからさ…、一応持っておけば…?」や「捨てるのであっても、もう少し手厚く葬ってやれば?」等と言い聞かせ、そのお客様も皆の必死さに圧倒され…



「そ、そうかい…?それじゃ一応持って帰ろうか…な?」



と、渋々バッグにしまったのでした。




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1人のプレーヤーと長年連れ添ったラケット。

無数の傷に覆われたその姿は、新品の何倍も美しい…