チャパリータです。
皆さんは、薄ラケ5枚合板と聞いてどんな事を頭に浮かべますでしょうか?
粘着ラバー?
回転?
木材?
安定?
どれも正解なんですが、私は昔っから「ヨーロッパ」という単語が頭に浮かぶのです。
昔はラケットの種類なんてそんなに幅が無く、合板はたいてい薄ラケ5枚合板であって、日本も中国もヨーロッパもそう大差は無かったと思うのですが、この薄ラケ5枚合板の伝統を大切にしているのは日本でも中国でもなく、実はヨーロッパだと思っています。
度重なるルール変更に伴い、日本では特殊素材入りのラケットがシェアを広げる一方で、ヨーロッパ圏の草卓球界では、未だに5枚合板が絶大なシェアを誇っています。
まぁ接着剤の問題等、状況は様々ですので、全てフラットに考える事は出来ませんが、とにかく、私の中で薄ラケ5枚合板と言えばヨーロッパなんです。
薄ラケ5枚合板→シェーク両ハンドドライブ→ヨーロッパと、こんなイメージでしょうか?汗
ご存知、みんな大好きアドレッセン。
薄ラケ5枚合板の超名作で、日本では福原愛選手、平野早矢香選手、ヨーロッパではボルやシュラガーといったスター達も一時愛用していたラケットです。
コルベル、張怡寧、福原愛、梅村、三田村プロモデル、鬼頭プロモデルと、その後発売になる複数の選手モデルの原型としても有名です。
こちらはプリモラッツ。なんとなく、コルベルと兄弟分なイメージが付いているラケット。
何時からか、巷ではアドレッセンベースとして作られたラケットに属されるようになってしまっていますが、プリモラッツは、コルベルよりも更に薄く、よりヨーロピアンな特徴の強い1本。


アドレッセンの陰に埋もれて、いまいち知名度の高くないラケットですが、「エルモーソ」というモデルがあります。
もうなんとなくお分かりいただけると思いますが、プリモラッツのベースはこのエルモーソです(だと思います)。


私はこの時代のラケットが大好きですが、同時期のモデルならクリセールやカザンの方が大好きです!!!コルベルやプリモラッツのように、末永くラインナップされるような選手モデルが出ればよかったのになぁ、とよく思います。
クリセールはマズノフが使用していたこともあり、後に発売されたマズノフはクリセールでしたが、デザインまでは踏襲されませんでした。その他、Nissayの岸田聡子選手が中国式を使用していたりと、実は我が国日本においても代表経験のある合板なのです。
クリセールやカザンの特徴である“重い”“ぶっ飛び”等といった強すぎる個性は、大衆の中にあっては淘汰されてしまう存在なのでしょう。
自分はカザンの様な板厚と、クリセールの様な重量を持ったラケットを今こそ作りたいと考えているのですがね・・・
以上!!