【-第36回-用具探求は諦めてからが本番】

 皆さまこんにちは。僕です。常々ふと考えるのが“いったいどれほどの人がこのコラムを読んでくれているのか?” 少しだけ気になっています。やや後ろ向きながら“そう多くはないだろう”という思いも手伝って、割と好き勝手書かせてもらっていたり。つまり、ネガティブをエネルギーに変えて元気よく!です。そして相変わらず“ためにならない”という点で一貫性を貫きつつ。


 んじゃ今宵も参ります。今回のテーマは、『用具探求は、諦めてからが本番。』です。ご存知の通り、卓球は数ある球技の中でも特に繊細な競技です。そこに伴う多様性やら専門性も手伝って、市場は多種多様な用具で溢れています。


 こと感覚の研ぎ澄まされたトップ選手に至っても、用具の差に頼るケースは少なくありません。また、そういった実情を我が身に重ねて、幾多ある組み合わせの中から「最良の1本」を手にしようと躍起になる愛好家も少なくありません。


 しかし、それはとても難しいことです。なんなら見つけられないと思います。「見つかった!」という経験をした人、いますかね? たとえそう感じたとしても、その後の試合で“アレ? やっぱ違う…”なんてオチだったり。結局、一から十まで自分にバッチリ合ってる用具の組み合わせなど、探す・出会う以前に、そもそも存在すらしていないのです。


 ところで! 私は今、プレーヤーとしてのキャリアハイを迎えております。ただし、相も変わらず練習はゼロ状態、以前にも増して量・質ともに落ちています。それなのに、いったい何故…?


 思い浮かぶ理由はただ一つ。「ここ4~5年間、用具を全く変えていない」。この事実に他なりません。


 以前は私も用具マニアの端くれとして、やたらとっかえひっかえしていました。その状況に疲れ果て、もう変えたくない!と手にしたのがPF-4でした。これまでの「性能やら何やら熟考を重ねた」選択ではありません。それが今や、紛れもない最良の1本になってしまったのです。練習不足であっても、用具とのシンクロは満足できるレベル。すなわち「最低限、現時点の実力は発揮できる」という想いが今の自分にはあります。


 最良の用具というものを“自分に合ったものを追究する”という視点で追い求めていると、限界が早い段階で訪れる。最後は“自分が合わせる”という意識がない限り、手元にやってくることはないーー。これが結論です。自身に全く合っていない用具は論外として、ある程度納得のいく状態なら、あとは四の五の言わずに信じて使うのみ。それが最良の1本を手にする近道。同時に、上達への近道でもあるのです。
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わが卓球人生、最長の相棒となったPF-4。この一本をベースに開発したオリジナルモデルへの移行を検討中。強くなりたいなら用具は変えるべからず。しかし、闇雲なチョイスでは意味がない。「用具を理解する→自分に合った用具を選ぶ→変えない」。コレ大事!