【-第42回- 卓球って、難しい】

 皆さまこんにちは、チャパリータです。


 “暑さ寒さも彼岸まで”。昔の人はよく言ったものです。地球温暖化などの異常気象が叫ばれる現代にあっても、この方程式だけは外れません。私としてはそれだけが救いです。


 さて今回は『卓球って難しい』というテーマでお送りいたします。えー、早速なんですけど難しいですよね? 卓球ってヤツは。いいえ難しくありません! という人は混じりっけなし、純度100%の大天才。もしくは可愛いカワイイ天邪鬼さんですね。少なくともワタシのモノサシでは。


 おもむろに一つ、お題を投げかけてみます。「卓球に似てる競技って何だろう?」という議論です。皆さんも一度は考えたことがあるのでは? 筆頭はやはり「テニス」で間違いないでしょう。そもそも卓球はテニスから派生したスポーツであり、正式呼称ではテーブル“テニス”なわけです。ルールや用具の特性に至るまで、さまざまな共通点が目立ちますね。


 では逆に、何が違うのか? テニスは“フィジカルの要素”が卓球より多いのは誰の目から見ても明らかです。20~30代の現役バリバリの選手に対し、小中学生や年配のプレーヤーが一矢報いる場面は…なかなか想像できませんよね。フィールドが広い(大きい)分だけ、予測や反応といった長所に対しても時間の猶予があればフィジカルで制圧できる。おのずと“とにかく汗かいたモン勝ち!”な要素が卓球より高いわけです。


 ちなみに私自身が卓球競技に関して最も“あ、あり得ねェ!”と感じている「反射」という要素があります。要は3mに満たない先から放たれた時速100Kmに迫るボールに対し、回転なども汲み取ってラケットの面を調整し、的確にヒットさせて相手コートに返すという、一連のアレです。時間にしておよそ0.2秒。脳が命令を出してから行動に移せるまでの時間を切っているわけです。つまり「反応」ではなく、「反射」。


 その点、テニスよりも反射が勝敗の決め手であろう競技といえば、バドミントンです。近距離でのスマッシュに対する返球は正に反射を感じさせるものがあります。それでもバドミントンには、卓球を語る上で欠かせない「回転」の要素がほぼ皆無。


 では視点を変えて、フィジカルの差が勝敗の決定的な差にはならず、回転という要素をふんだんに含んだ繊細なスポーツは? と考えてみると、中学生から年配者まで幅広い年代の選手が活躍しているゴルフということになりましょう。


 しかし、ゴルフが卓球やテニス、バドミントンとも決定的に違う部分としては、「対人競技ではない」という点。自然環境が相手と考えればより複雑な要素が加味される一方で、ボールを打つ状態は? 他の競技と異なり、常に止まっています。ゆえに他の3種目では最重要たる“時間の概念”がゴルフにはありません。


 とまぁ徒然に記してきましたが、私が本当に言いたいのは、「卓球は他の競技に比べ難しく奥の深いスポーツである」ということではなく、老若男女限りなく平等に競い会えるルールと用具、そして特異性を兼ね備えた稀有なスポーツであるということです。私自身、卓球を心から素晴らしいと感じる一因に、性別や年代の垣根を超えて、“本気の勝負”が成立することです。身体や技術面での不利をカバーできる多種多様な武器(用具)がふんだんに用意されているのも然り。
 

 卓球が生涯スポーツと呼ばれる所以は多岐に渡ると思いますが、なかなかどうして伊達じゃないなと感じるのです。


※筆者はテニス、バドミントン、ゴルフに対する知識や深い見識はありません。あくまでイチ卓人の戯言としてお許しください。