【-第43回-I Have a Dream】

 皆さまこんにちは。チャパリータです。気付けば今年もあと2か月と少し。1年て本当に短いですね。皆さまは一日一日を精一杯生きていますでしょうか?「あなたが虚しく生きた今日は昨日死んでいった者があれほど生きたいと願った明日」という言葉がありますが、あれって何なんですかね?亡くなった誰かの存在を無下に扱うつもりは一切ありませんが、手前の人生なんだ、好きに生きさせろって感じてしまうのは自分だけでしょうか。まぁそれはそれとして、一日一日、精一杯過ごした方がどうやら良さそうです。何故って?だらだらしてると、きっと誰かに怒られるからです。


 さて、今宵は長らくヒッソリと進めてきた、OSP×チャパリータの新作ラケットについて語らせていただきます。


 事の始まりは、もうずっと前に遡ります。そもそもOSPの存在を知ったのがかなり前の事。当時は自分や単や他数名の内々だけでOSPをハンガリーから極秘裏に買い集め、夜な夜なその完成度の高さと甘美な打球感に酔いしれていました。そうしているうちにOSPの職人ロバートとの接点もでき、徐々に各々が特注のラケットを頼むようになっていきました。ちなみに、この時点でWRMでのOSPの取り扱いはまだありません。なので、本当にずっとずっと前の話。


 その後、自分と単のわがままも叶い、日本の正規代理店としてWRMでOSPの販売を開始。そして現在につながるわけですが、その間もずっと私個人は今回発売になるオリジナルモデルのプロトを使用してきたという訳です。


 今の自分の立場として、商品開発の場に携わる機会というのは決して少なくはありません。しかし、それが仕事となると色々と状況は変わってきます。売る層となるメインターゲットが決められていたり、コストやデザイン上の制限があったりと、とにかく色々。それが今回は全く違っていて、100%自分の好きでやっていた事が商品になるという非常にレアなケース。この事を了承してくれたWRM店長(社長)には感謝の念でいっぱいです。


 そしてなにより感謝しているOSPのロバート。超一流の職人であるにも関わらず、ラケット作りにおいては素人同然の自分の意見を全て聞き入れてくれた事、そして全力でその要望に応えてくれた事、ありがとうの一言では伝えきれない沢山の想いが募ります。互いに母国語ではない拙い英語を介してのやり取りであったのだが、どういう事なのか、こちらが伝えたい事は全て理解してもらえたし、また向こうが伝えようとしている事も全て理解できました。


 かくして完成までこぎつけたオリジナルラケット。シリーズ名は「TinyDancer」といいます。ブログ、SNS等では細々と説明してまいりましたが、唯一無二の特性と存在感を持ったラケットに仕上がりました。現代の日本卓球市場において、このようなラケットを製品として市場に送り出せるのは、確実に自分だけであるという確信があります。何で?って、多くの人には受け入れられない(沢山売れる物では無い)製品であるからです汗。
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9月末現在、私の手元にある最終プロトの2本と化粧箱のサンプル。このTAKZiNEが皆さんの手元に届いたころには、そろそろ…。