【-第44回-卓球は分かりづらい…。-前編-】


 チャパリータです。早いもので今年も残り1か月と少し。東京選手権の予選の話題が上がると、今年も残りわずかだなぁ…と感じます。


 さぁさぁ、行ってまいりました、Tリーグ開幕戦。さまざまな意見が飛び交う中、私の感想を一言でまとめると「ちょっとだけ華やかな日本リーグ?」でした。ハッキリ言って、私としては試合内容への期待(不安)は特にありません。というのも、あれだけのメンバーが揃って試合をすれば、どう転ぼうが内容は素晴らしいのが当然、それが覆ることはまずありえません。となれば、否が応にも興味関心は選手と観客をつなぐ“演出”へと向けられます。そりゃもうド肝を抜かれるサプライズを連発してもらいたかったというのが本音でしたが…、まぁこれ以上は言及を避けるとします。


 それなりの盛り上がりを見せた両国とは打って変わり、名古屋で行われた試合は観客席ガラガラ、時期を同じくして行われている日本リーグのホームマッチかと見紛う会場の雰囲気にはショックを覚えました。とりあえず、今回の観戦で私が一番好印象を受けたのが声援。いわゆる「ため息問題」についてです。現時点においてサポーターの比率はホーム&アウェイ問わずほぼ互角、声援に偏りがないのでどちらの得失点であれ、ため息が気になってしまうシーンはありませんでした。では、日本の人気選手と海外選手の対戦ではどうか…? と冷や冷やしていましたが、どうやらそちらも杞憂だったようです。張本選手vs黄鎮廷選手の試合においても、私の耳をピクつかせる「あぁ~…」は皆無でした。スポーツ観戦のあるべき姿を見た気がして、個人的には一番の収穫であったと思います。これでヤジが飛び交うくらい声援が白熱してくればいいなぁと率直に思うのでした。


 さてさて、長い前置きに続いて今回のお題は「卓球は分かりづらい…。」です。Tリーグも開幕し、一般の方の目線も意識しつつ…といった中でのチャパリータなりの問題提議です。私(WRM高田馬場店)は月に2回、公共施設において卓球を絡めたイベントを後援しています。その他、未経験を対象とするさまざま催しにもちょくちょく顔を出すのですが、そういった場での経験から…。


 “せっかくの機会だから、一般の方に卓球の凄さを見て感じてもらおう!”と、はじめちゃんと信号器材の厚谷選手に協力を仰ぎ、デモンストレーションをお願いする機会がよくあります。


 ワンコースでの応酬で、ミスなくテンポよくラリーを続ける二人。会場の視線が集まります。厚谷選手は台から距離を取り、正確無比なドライブを披露。そのスピードと打球音に会場がざわつく。それを壁の如く返し続けるはじめ。徐々に観客の声が漏れ聞こえてくる。ラリー回数に比例して徐々に高まる声援、そしてラリーが途絶えると拍手喝采の大騒ぎ! 会場の空気は最高潮!! よし! この熱を保ちつつ、いよいよゲームだ!!!!


 といったところで、次回に続きます。いや、あの、ブーイングはやめてェ~!
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Tリーグ開幕戦。せっかくの両国なのですから“座布団、舞え!”と願ったのは私だけでしょうか? 鄭栄植選手が水谷選手に勝利した瞬間がその時であったと思うのですが。え? 迷惑な考え持った奴だって? いやいや、あれこそが会場が一体になった時にだけ訪れるハピネスタイム。それが分かっているから、会場も座布団をなくさないのです(おそらく・汗)。