【-第50回-究極のアドバンテージ、用具の「シンクロ率」の話】


 お世話になっております。チャパリータです。令和の時代を迎えました。昭和から平成へと移り変わった西暦1989年、当時4歳だった私はまだ物心がつく前でして、なんのこっちゃよー分からなかったものです。いま改めて経験してみると、物心ついた後もそれはそれで、やっぱりなんかこう、パッとした実感がまるでありません。昭和の時代、平成の時代、それぞれに起きたこと、経験したことを思い出して感傷に浸ることはあれど、令和に関して今思うことは何一つございません。当然ですよね、これから始まるのですから。結局、「昭和」「平成」そのものが好きとかじゃなく、昭和と平成の時代に過ごした過去が素晴らしいものであったということなんだと思います。そういった意味では「令和」も好きになれたら良いと、今は思います。


 あ、当コラムが区切りの50回を迎えました。お読みいただいている読者様がいらっしゃいましたら恐縮です。毎号駄文にお付き合いいただき、ありがとうございます。


 今回も自分の分野である用具にまつわる小噺を一つ。テーマは『用具とのシンクロ率』。要するに、シンクロ率400%を超えて覚醒しちゃおうぜって話。当コラム第36回のテーマ『用具探求は諦めてからが本番』と少々被る内容ですが、何卒ご了承ください。


 さてこのシンクロ率、時にすべての理論を覆すことがあります。回転や弾みといった用具における理論、打球技術や身体操法などの技術における理論。詰まるところ、正確無比で素晴らしい技術さえ持っていれば、どのような用具でもボールは正しく返せるのだと思いますが、現実はというと…。とりわけ初中級者段階においては用具とのシンクロ率こそが勝敗を左右する上で実は一番大きな要因であったりもします。きっと認めてくれる人は少ないと思うので、今回はあくまで私個人の意見とさせていただきます(汗)。


 例えば試合を明日に控えた選手が「とにかくレシーブが苦手」な場合、理論上は回転影響の少ない粒高がどう考えてもベストチョイス。とはいえ、ぶっつけ本番で粒高を使うよりも今まで使用してきた用具の方が絶対的に良いはずです。当然だろ!! と思いました…?? そうなんです。当然なんです。
 実は皆、意識しているんですよ。用具とのシンクロ率を。試合の1週間前にラバーを貼り替える、大きい大会まで時間があるから新しい用具を試す、これらすべて最低限のシンクロをはかろうとしている結果なのです。当然だろ!! と思いました…?? そうなんです。コレ当然なんです(2回目)。


 では本題。当然だろ!! と断言できるくらい皆が無意識の中でめちゃめちゃ重要視しているのにも関わらず、なぜそれを長きに亘って継続しないのか? 理由は様々あると思います。新しい用具が魅力的に思える、最近なかなか勝てていない、自身のレベルが向上した、指導者に変えるよう勧められた…。。んん~、どれも真っ当な理由です。事実、“勝つこと”や“上達”が目的ではない場合、用具を変えないのは間違いとすら言えます。だって、新しい用具を試すのってワクワクしますもんね。しかし、もし上達や勝利を最優先するのであれば、用具を変えないという最大級のメリットを心に留めておくことを強くおススメいたします。その“縛り”を守ることで、逆説的に用具を変えることのリスクに気づくはずです。。


 それはそうと、いち販売員でもある自分の口から「用具は変えるな」と言うのもなかなか勇気がいります(汗)。まぁなんというか、アレです、「清水の舞台から飛び降りる」。そう、用具を変えるってのは、本来は一大決心で人生の岐路を選ぶレベルの問題ってことです!! みんな気軽に飛び降りすぎィ~!!
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勝利が最優先されるトップ選手の中には、生涯(現役時代)1本のラケットで通す人も。人それぞれの価値観や愛着もあることでしょう。しかし、私の目には”究極的に勝ちにこだわった姿勢”として気高く映るのです。